なにをしてもニキビが減らないと嘆いているあなた。じつはダニもニキビの原因になるって知ってましたか?
布団やカーペットにいるダニのことかなと思うかもしれませんが、そうではありません。人間の顔に住み着くダニがいるんです。しかも、ほぼすべての人間がこのダニに感染しています。そう聞くと、キャーと顔をかきむしりたくなりますよね。
顔に住むダニの正体
人間の顔に住んでいるのはデモデクス・フォリキュロラムというダニで、別名ニキビダニや顔ダニとも呼ばれています。
でも、顔にダニがいるところなんて見たことがないと思うかもしれませんが、顔ダニはとても小さく肉眼で見ることはできません。顔の毛穴の中に住んでいて、皮脂や肌の老廃物を食べて生きています。
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ顔ダニに寄生されていませんが、生活している内に他人との接触で感染します。
人間には必要なダニ
ダニというとさされると痒くなるなどイメージが悪いですが、この顔に住んでいるダニは、じつはとても人間の役に立っているんです。
余分な皮脂や古い角質などを食べてくれるため、お肌のターンオーバーがスムーズに行われるようになります。もちろん、家ダニのように皮膚をさしてくることはありません。視認できないのだし、お肌のためになるのですから、顔に住むのは黙認してあげましょう。
顔ダニって必要だからな。洗いすぎるとメチャクチャ乾燥するからな。
— 紙代 衣郎 (@kamibukurou) 2012, 3月 13
ダニでニキビができる理由
そんなに役立つダニなのに、なんでニキビの原因になるの?と思いますよね。
顔ダニによってニキビができるのは、数のバランスが崩れたときです。
顔ダニの寿命はだいたい14日程度ととても短く、めまぐるしく世代交代を行っています。そのため、このダニが増えすぎると死骸や糞で毛穴がつまってしまい、結果としてニキビができてしまうのです。
顔ダニってさー14日で寿命なんだっててことは年に26回サイクルかーw
— すっくる・パヴリチェンコ(上級騎士) (@sukkuru) 2011, 5月 4
また逆に数が極端に減ると、今度は皮脂や老廃物などを食べてくれるものがいなくなるので、それらがつまってニキビの原因となったり、ターンオーバーが崩れたことでトラブルが起こりやすくなります。
顔ダニの数を適正にするには
1. 毎日きちんと洗顔する
余分な皮脂や老廃物が顔の表面に残っていると、それを食べて顔ダニがどんどん増えてしまいます。適切な皮脂の量を保つためにも、毎日朝晩洗顔しましょう。
洗顔すると3割ほどの顔ダニは除去されますが、その程度なら問題はありません。
2. 皮脂の量を崩さない生活をする
脂っこいものや肉類ばかり食べたり、ストレスを溜め込むと、皮脂が過剰分泌されるようになります。すると、顔ダニが増え、ますますお肌の調子が悪くなってしまいます。
逆に、野菜ばかりの食事やダイエットをしすぎると、今度は皮脂の分泌が減少し、顔ダニが減りすぎてしまいます。そうなると、ますます皮脂のバランスが崩れ、肌トラブルが起こるようになるのです。
無理はせず、健康的な食事を摂るように心がけ、ストレスは適度に発散するようにしましょう。
3. 顔ダニ用石鹸を使う
増えすぎてしまったときは、顔ダニ用石鹸を使うと除去することができます。けれど、顔ダニは必要な存在です。気持ち悪いからなどの理由から安易に使うのは肌トラブルの元ですから気をつけてください。
まとめ
いかがでしたか。このように、顔ダニは健康的な生活をおくってれば怖い存在ではありません。けれど、不規則な生活をしていて最近ニキビが酷いなと感じたら、それは顔ダニのせいかもしれませんよ。気になるようでしたら、皮膚科や美容外科に行き相談するのもいいでしょう。
著者プロフィール

SORA
ものを書くのが大好きです。好奇心旺盛で美容・旅行・グルメと幅広く学んでいます。