最近、スムージーやヨーグルト、ゼリーなどで食事をすませている女性が増えています。
液体や、やわらかくあまり噛む必要のないものは、すばやく食事をすませることができて、忙しい朝などにはとても便利です。
しかし、じつは噛むという行為には、さまざまな良い効果があるんですよ。なんと美容にまで影響があります。
そこで今回は、噛むことの効果について、少し詳しく見てみましょう。
1.エクササイズ効果
よく噛むと、口やアゴのあたりの筋肉を使うので、エクササイズになります。
顔の筋肉は口のそばに集中しています。また、ほとんどがゆっくり動かすと鍛えられる遅筋であるため、物を噛む動きはとても効果があるんです。
たるみやほうれい線を予防したいなら、物をたくさん噛みましょう。
2.若返り効果
唾液には成長ホルモンのパロチンという成分が含まれています。
このパロチンには新陳代謝を活発にして、老化を防ぐ作用があるんです。
そのため、物を噛んでたくさん唾液を分泌させると、アンチエイジングに効果があり、シミやシワの予防などもできるんです。
3. ハッピーになれる
咀嚼すると、脳内でセロトニンが分泌されます。
このセロトニンは、幸せホルモンとも呼ばれていて、ストレスから心を守ってくれたり、幸福感を与えてくれる効果がるんです。
自律神経やホルモンバランスを整えてくれる作用もあります。
なので、咀嚼をするとハッピーな気分になり身体の調子も整います。
4. ダイエット効果
飲み物だけでは腹持ちが悪いなと感じたことはありませんか。
もちろん、液体だけでは胃にたまらないことも理由です。
しかし、噛むという行為は満腹中枢を刺激するため、脳が満足するので、お腹が満たされた気になるんです。
そのため、低カロリーでバランスの良いダイエットドリンクやプロテインは、ダイエッターの強い味方ですが、固形物もきちんと取るようにしたほうが満腹感が得られ、挫折しにくくなりますよ。
5. 免疫力UP
1で紹介した成長ホルモンのパロチンには、免疫力を高める効果もあります。
また、噛むことで副交感神経が刺激されるため、リンパ球の数が増え、病気に強いからだとなるのです。
免疫力が高いということは、肌トラブルが起こりにくくなり、ニキビなどができてもすぐ治るということにも繋がります。
6. 姿勢がよくなる
あまり意識していませんが、噛むときは顔やアゴの筋肉だけではなく、背中や胸、首の筋肉も一緒に動かしています。
そのため、それらの部位も鍛えられるため、背筋がピンとはれるようになり、姿勢がよくなるのです。
噛まなくなった現代人
現代人はものを噛まなくなったと言われています。というのも、食べやすいやわらかいものが増え、また人々もそういったものばかりを求めるため、咀嚼する機会が減ったんです。
大昔の人は、調理技術も素材も少なかったため、一回の食事で4000回も咀嚼していたと言われています。
しかし、現代では一回の食事に600回ほどしか物を噛んでいないのです。
それだけ、現代人は咀嚼の恩恵を受けられなくなりました。
まとめ
このように物を噛むという行為は、本当にいろいろなことに効果があります。
そのため、なるべく噛みごたえがあるものを食べる、意識して一回に20~30回は噛む、などすると健康的で美しくいられます。
著者プロフィール

SORA
ものを書くのが大好きです。好奇心旺盛で美容・旅行・グルメと幅広く学んでいます。