この時期、雑誌やTVCMでは「美白をそろそろ始めましょう」って言い出しましたね。でもどんな化粧品を選んだらいいか分からなくて、迷ってしまうと思います。おまけに「美白」って言うけどそもそも何なのか分からない。今回はその疑問にお答えします!
美白って何?
「美白」と簡単に言うけど意外とモヤッとした表現だと思いませんか?何となく「肌が白くなること」というイメージはありますよね。
私もそうでした。だけど詳しく知れば知るほどこの「美白」という言葉は奥が深いです。日本では、医薬品とそうじゃないものは法律で厳しく定められています。
薬事法では「肌が白くなる」と効果をいえるのは医薬品であり、医薬品以外のもは「肌が白くなる」をうたってはいけないのです。
肌が白くなるを言い換えて生まれた言葉
白くなるが使えない代わりに化粧品業界では「美白」という言葉をつくり、このモヤッとした中に「医薬品ほどではないけど肌を白くする何らかの効果があるよ」というメッセージが込めているのです。
この「肌を白くする何らかの効果」の中にどんなものが含まれているのでしょうか?
薬事法の美白表記について
「美白効果」、「ホワイトニング効果」等は薬事法による承認を受けた効果ではない。従って、これらの文字を使用する場合は一定のルールに従って表現する。
※認められる表現の範囲
・「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」の承認を受けた効能効果に基づく表現。
(その表現が同義語と解される場合を除き、原則として読み替えは認められない。)
・メーキャップ効果により肌を白くみせる効果に基づく表現。
・美白・ホワイトニング等の表現は、しばり表現(*)を併記すれば認められる。
(*しばり表現:日焼けによるシミ、ソバカスを防ぐ)※認められない表現の範囲
・肌本来の色そのものが変化する旨の表現は認められない。
・できてしまったしみ、そばかすをなくす(治療的)表現は認められない。
・承認効能以外のしみ、色素沈着等に係わる表現は認められない。
・その他、効能効果の保証、最大級的な表現等の医薬品等適正広告基準に抵触する 表現
その1.日焼け予防効果
これはもう日焼け止めですね。「美白」というと美容液や化粧水を思い浮かべますが、日焼け止めも美白化粧品に入るのです。
だって紫外線から肌を守って「肌を白くする何らかの効果」があるのです。さらに最近では美白効果が認められた成分を配合した医薬部外品の日焼け止めもあるのでますます日焼け止めの美白効果が高まってきています。
その2.シミを何とかする効果
このあたりは、美容液や化粧水ですね。いろいろな会社がシミを「目立ちにくくする」とか「シミを予防する」とかうたっていますね。
ここでポイントなのですが、具体的に「シミが消える」という文句には気をつけてください。「シミを消せる」のは医薬品であり化粧品ではうたってはいけないのです。
その3.肌を白く見せる効果
「肌を白く見せる」の中には、「くすみをなくし透明感を出す」というのも含まれています。なので、洗顔やクレンジングも含まれてきます。汚れを取り除いて、肌の水分量を上げ、肌の透明感が出れば美白になるのです。
もう、一言に美白化粧品といっても、なんでもありな気がしてきますよね?
何を基準に美白アイテムを選べばいいか?
ポイントは、「医薬部外品」です。よく化粧品名の後ろに「(医薬部外品)」と書いてありますよね?
化粧品の中でも、特にスキンケア化粧品はドラッグストアや薬局で販売しているので医薬品に近いイメージがあると思いますが、医薬部外品は医薬品ではないのです。
医薬部外品って?
日本では薬事法で薬とそうじゃないものは法律で厳しく定められています。医薬部外品というのは、「医薬品と化粧品の中間的な分類で、人体に対する作用の緩やかなもので機械器具でないもの」だそうです。
つまり医薬品より効果がないけど、化粧品より効果があるものが「医薬部外品」なのです。
医薬部外品ならある程度の効果が認められている
つまり「医薬部外品」がついているものは、日本の法律で認めたある程度効果が認められた化粧品ということになります。この「医薬部外品」がついているものを選べば、少なからず効果が保証されていることになります。
医薬部外品の美白化粧品
decencia(ディセンシア)サエル/ポーラ・オルビス

敏感肌専用美白コスメdecencia(ディセンシア)サエル トライアルセット
- 価格: 1,480円(初回限定)
- 出版社/メーカー: decencia(ディセンシア)
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- 購入: 31人 クリック: 168回
「decencia」は、ポーラ・オルビスグループから誕生した敏感肌専門ブランドです。敏感肌の女性のための美白基礎化粧品です。青赤黄のどのタイプのシミ・くすみでも使えます。
この美白化粧品は、ナノセラミドで肌の角質層を正常に戻し「敏感肌/乾燥肌」を改善させ、ハーブ成分を中心に炎症・酸化を抑え「美白コスメが効く肌」を作ります。肌質の改善しつつ美白を目指していくので、どんな人が使っても効果が出やすいのです。
アスタリフトホワイト/富士フイルム株式会社
テレビCMでもお馴染みかもしれません。富士フイルム独自のナノユニット技術で極小化した「ナノAMA」を開発し、保湿やハリにこだわるアスタリフトシリーズの主成分も配合されています。
アスタリフトの代名詞ともいうアスタキサンチンの抗酸化成分と、と美白有効成分(アルブチン、ビタミンC誘導体)が、シミの原因や赤いニキビ跡を改善してくれます。美白とハリを同時に求めたい方にオススメ!
薬用クリアエステヴェール美容液ファンデーション
メイク力とスキンケア力を同時に備えた新発想の"薬用"美白ファンデーションです。平板パウダーと微粒子の球状パウダーの働きで、シミ、毛穴、シワを目立たなくさせるファンデーションです。
さらにシミの元であるメラニンの生成を抑制するとされる、医薬部外品の美白有効成分プラセンタを始め、アロエ液汁末、ビタミンC誘導体、カッコンエキスなど50種類もの美白・美肌成分がシミ、ニキビ跡を改善してくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「美白」といってもなかなか奥が深いですね。とうとう法律の話まで出てきました。でも、せっかく使うならきちんと効果がある化粧品が嬉しいですよね。美白化粧品選びでお悩みの方、コツを押さえてご自分にぴったりのアイテムを選んでみてください。
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著者プロフィール

MIYAKO
元国内大手化粧品メーカーのスーパーバイザーでした。現在は結婚して専業主婦をしています。